テスト勉強と受験勉強の違いとは…
〔2015年6月号掲載〕
※この記事は2015年5月時点に執筆されたものです。現在の入試制度と異なる場合もありますのでご注意ください。
定期テストなどは1~2ヶ月分の試験範囲の中で学習内容を確認するテストとなります。主に、準拠ワークやプリント教科書などから類似問題が出題されます。そうなるとテスト勉強とは、指示された範囲の出題がほぼ予想されている内容を理解し、出題パターンを暗記する作業の繰り返しとなります。
いくら勉強をしていても、覚えていなければダメなのです。覚えたことをテストのときに再現できるような練習をすることをテスト勉強と言います。そのためには、理解をともなった暗記の訓練をするのが効率的であり、それこそが受験勉強でも生きてきます。
定期テスト勉強=覚えていなければダメ。覚えたことをテスト本番の時に思い出す練習をする。
受験勉強とは、合格点を目指す勉強であり、本番の日には初めて見る問題を解く作業であり、いくつかの単元を総合した出題(応用問題)にも挑戦しなければなりません。定期テストのように出題される問題がほぼ予想できるなら、理解をともなった暗記中心の勉強で得点が取れますが、入試問題では、今までの学習内容の積み重ねから問題が作られていますので、それぞれの教科の全体の流れが理解できていないと、1つの部分を暗記しているだけでは歯が立ちません。
そもそも勉強をしていない人は話になりません。定期テストの勉強をマスターしていない人は受験勉強をしても、できない!分からない!の連続になっていきます。
定期テストの勉強をマスターしている人でも受験勉強をしなければ入試本番で合格点をとることは難しいのです。
正しい受験勉強で入試に合格できる人とは・・・ 1.定期テストの勉強法をマスターする 2.定期テストの成績を過信せずに、実力テストの成績にも注目する 3.志望校への合格点をとる勉強法をマスターする
どんな高校を受験しても、合格と不合格に分かれます。合格した人たちは合格点をクリアーしたのです。不合格だった人は、クリアーできなかったのです。足りなかったのは根性ややる気ではなく、得点です。
気持ちの面で、根性や努力、やる気や忍耐力は大切かもしれませんが、それらがどれくらいあっても正しい勉強のやり方をしなければ、正しいゴールに向かって走ってはいけません。
中学1年生は定期テスト勉強をマスターして学年でより上位を目指していきましょう。
中学2年生は志望校を設定して、定期テストのレベルを安定させ目標高校への実力判定にも挑戦していきましょう。
中学3年生は志望校に合格するための受験勉強を開始しましょう。定期テスト勉強はもう慣れているはずですので、テスト期間以外を受験勉強の時間とする意識と覚悟が必要です。
ほとんどの人は、受験がはじめてのことで、緊張感がわかない、何をやったらいいのかわからない、などと考えていることでしょう。そのためにNeo School に通っていることを忘れずに、私たちの学習指導のアドバイスをよく聴いて正しい学習を実践してください。
★定期テストは3週間前から計画的に!
★受験勉強は中3生になったらスタートしましょう!