勉強嫌いでもやる気を出す方法
〔2015年12月号掲載〕
※この記事は2015年11月時点に執筆されたものです。現在の入試制度と異なる場合もありますのでご注意ください。
本当に、勉強が大切だ、勉強をしなくちゃ、勉強って楽しそう、と思えるのは大人になってからです。大人の方が断然に勉強の必要性を感じるからです。その大人でも実際に本気で勉強に取り組んでいる人は少ないものです。
ということは、成績の振るわない生徒が、勉強が嫌い⇒自分に甘い⇒楽をしようとする、、、、これがふつうの行動です。
てどうすればいいのか?と悩んでいる人には1つの解決策(やり方)があります。
それは、“小さくしぼる”という方法です。理科、社会や数学がそれをやりやすい教科ではあります。
今回は仮に、社会とします。
社会は、地理、歴史、公民の3分野に分かれています。その3分野の中でも、好きな分野があれば、ソレにしぼりましょう。もし、なければ比較的に嫌いが小さい分野に取り組みましょう。
今回は仮に、歴史とします。
歴史は、古代・中世・近代の3つに分かれています。その3つの中で、好きな時代があれば、ソレにしぼりましょう。もし、なければ比較的に嫌いが小さい時代に取り組みましょう。
今回は仮に、近代とします。
近代(明治~大正~昭和時代)でのクラス1番を目指します。
私たちは目的に向かっている時に「楽しい!」と感じられます。そしてそれを小さくしぼっていくことで継続がしやすくするのです。
たとえ5教科全てでの1番がすぐには無理だったとしても、社会1教科での1番がすぐには無理だったとしても、近代だけに関しては、自分がクラスで1番得意な人になります。
もし、それでも範囲が広いというのであれば、昭和時代だけでもいいのです。さらにしぼりこむ。
その、昭和時代だけは、毎日、必ず、10分以上は勉強する。毎日、教科書、ワークを少しずつでも。
そうすれば、次のテストまでには、必ず、その狭い範囲だけはクラスで1番、詳しくなれているはずです。
どれほど狭くても、何か1つで1番になれたら、それが自信となり突破口になります。
大切なのは、
・どれほど狭くても、1番を目指すこと ・そのために、どれほど量が少なくても、毎日、コツコツ勉強することです。
今回の、社会→歴史→近世→昭和時代というのは1つの例です。実際は、自分で決めましょう。
中学校の勉強は、実は簡単な内容なのです。点数を取るだけだったら楽勝です。
やり方が分かっていて、答えが決まっている勉強ですから。つまり、テストに出そうなところを、予想して、覚えるだけ。ゲーム感覚で1位をとること、1番になることを意識するのです。好きになろうと努力するのではなく、点数を取ることに特化する。自分の活躍する場所を自分で作っていくイメージです。
たとえ、1教科の1分野だけだったとしても、そこで1番を取る。そうすれば、嫌いな勉強でもやる気がでてくるものです。