中学・高校の勉強の流れ
〔2016年6月号掲載〕
※この記事は2016年5月に執筆されたものです。現在の入試制度と異なる場合もありますのでご注意ください。
「テスト勉強」とは、知識や情報の習得以外に、正しい学習法を身につけるという側面があります。正しい学習法とは、勉強を通して目標を達成する過程を学び、考え方を学び、心を強くしていくものです。テストや入学試験は乗り越えるべき目標を与えてくれるものです。
中学や高校の3年間の学習内容を、入学試験(受験)という大きな目標にたとえて説明しますと、三層のピラミッド型であることがわかります。【下図参照】そして、それを意識したらどの時期に何を、どのように、勉強すればよいかを具体的にイメージできます。
A.定期テストレベルは、つまり学校の授業内容の確認テスト、基本的内容で一度なり見たことのなる問題をやるのですから90点以上とることができるような準備をします。
B.実力テストレベルは、会場テストなどの判定模試です。3年時までには実力テストで7~8割以上得点するために総合的な演習問題に取り組む習慣をもっているようにしましょう。
C.入試レベルは、文字通り、実際の入学試験で合格ラインを超えるために必要な勉強のレベルです。知識事項の確認だけでなく、学習内容の本質的な理解を問われますので3年間の学習内容の総合理解力の差がものを言います。
理想的には、1年生で定期テストの対応を学び、2年生で実力テストの成績を伸ばし、3年生では志望校合格に向けた取り組みができることなのです。その意識が高ければ、志望校のレベルも高くなります。
みなさんは1つ1つの階段をしっかりとのぼっていますか?1つ1つをクリアーしていかないと、いろいろな勉強を同時におこなわなければなりません。消化不良となり学力も安定しないことになります。
新学年が始まったばかりのこの時期がチャンスです。学習は正しくおこなうことで成績は伸びます!
出遅れてしまっている人は、まずは定期テストでの得点力をアップさせ、定期テスト期間以外の時間を有効に使って実力テストへの取り組みをおこなうことは十分可能です。
学習に関するアドバイスが必要な人はいつでもご相談ください!